玄関収納の組み立て

casaシリーズの住宅は大きな収納が特徴です。

その中でも、玄関に置くシューズボックスは天井の高さいっぱいまで
あるようなものもあります。

収納力は抜群、仕切りの棚を外せば靴以外の物を置くことも可能に。

今日は大きなシューズボックスの組み立ての様子をお伝えします。

シューズボックスの組み立て風景

漂うニトリ感

シューズボックスは、ニトリの家具と同じように、
分解された状態で現場へと運ばれてきます。

玄関収納の写真です
梱包を開けたらこんな感じ

コツを掴めば誰でも簡単に組み立てできますが、1つ違う点があります。

それは壁にしっかりと固定する仕様になっているということですね。

どの工務店でも同じですが、
こういった家具類はしっかりとビスで壁に固定されています。

これくらい大きなものになると地震で倒れてきたら危険です。

なので壁にきちんと下地を入れ、それにめがけて固定をしています。

箱自体もニトリの製品よりも頑丈に作られてますよ(笑)

(ニトリをばかにしてませんよ。なんなら僕もニトリユーザーです)

箱の組み立て

箱を組み立てるときは側板に付属のピンを打ち込み、
背板の金具を回して連結します。

玄関収納の部品の写真です
これがピン

写真では見えにくいですが、背板に5箇所ほど固定金物があります。

それをドライバーでぐりっと回してやると見事に固定されるシステム。

考えた人すごいわ

上と下の板を取り付けて
背板をはめて銀色の金物を回して連結

最後に側板をはめてまた連結

こんな感じで箱が組み上がります。これが収納の上部分になります。

あとは足元部分の収納も組み立てて、設置場所に搬入。

設置、連結、固定

正しい順番で設置場所に運び、まずは箱同士をビスで連結。

あとで崩れてきたら危ないですし、連結したら丈夫にもなります。

玄関収納の写真です
連結して仮置きした感じ

ずれないようきっちり重ねて連結したらこんな感じに。

あとは壁の下地めがけて専用のビスで固定。

そして中の仕切り棚を入れ、扉をつけて微調整すれば完成!

できあがり

玄関収納の写真です
上だけでも相当収納できちゃう

写真では上の段の写真しかありませんが、これだけでも相当な収納量。

下の段は同様に仕切板が4段あり、
扉の裏に傘立て&スリッパ立てがついています。
(写真撮り忘れてました)

これだけの収納量があれば玄関が散らかることもなさそうですね。

おわりに

皆さんの近くの玄関収納などはだいたいこんな感じで作られています。

casaシリーズではこのようなオリジナル収納もありますが、

もちろんシューズインクローゼットの施工もできますよ。

以上、玄関収納の組み立ての紹介でした。

 

せっこうボードを切る時の小技

住宅内部の壁は、石膏(せっこう)ボードと呼ばれるものを
壁に張ってつくられます。

石膏ボードの写真です。
せっこうボード

石膏ボードはその名の通り芯材に石膏が使われており、
その周囲に紙が巻かれて形作られています。

壁には幅910ミリ、高さは2425ミリ、厚さは12ミリのものを
主に使っています。

加工するときはカッターで切れ目を入れてからパキッと折る。

もしくは集じん丸ノコと呼ばれる、集じん機(掃除機的なもの)と
接続された丸ノコを使います。
そうすることで周囲に粉が飛ばないように切断、加工ができます🔨

現代の職人さんはほとんど後者のやり方で加工し、
壁や天井に張っています。

今回はそんな集塵丸ノコの小技についてのお話。

粉じんが飛ばないように工夫する

ガードをつけてみた

集じん丸ノコでボードを切る際、
たいていの粉じんは接続された集じん機に吸い込まれます。

ですが100%吸いきれないため、周囲に粉が少し飛んでしまいます。
あとから掃除するのも面倒。そして現場も汚れる原因にも。

それならほぼ100%集じん機に吸い込んでもらいたい。
掃除する手間が省ければ最高だなーと悩むこと2分。🤔

集塵丸ノコの画像です
集塵丸ノコ。上に向かって粉が吸い込まれていきます

100均のクリアファイルを切って前方に飛ばないよう覆い、
緑色の養生テープで固定。
これで粉が前に飛ばないようにするためのガードが完成。

試しに切ってみるとほとんど粉が撒き散らない!
うまくいってよかった。

外径100ミリの刃を使えばなおよし

後から知ったんですが、通常よく使われる125ミリの刃を使わずに
径の小さい100ミリの刃を使えばより粉が飛びにくいとのことでした。

外径が小さい刃を使えば切った時に粉が上向きに飛び、
ちゃんと集じん機に向かっていってくれます。

一度試してみましたが、やはり飛び散る量が少なかったです。
今度から100ミリのボードの刃使ったほうがよさそう。

 

おわりに

「仕事はきれいに手早く楽しく」が僕のモットー。
こんな工夫をしながら楽しく、現場が快適になるよう仕事しています。

以上、現場の小技でした!